リニューアボー 自然エネルギー政策研究所 Institute for Renewable Energy Policies

2012年9月の記事

中国で1000万kW級風力発電所年内にも

新華社通信26日(毎日中国経済 8月28日)によれば、酒泉市(甘粛省)は、現在世界最大の風力発電所(550万kW:年間生産能力は300万kW)の酒泉風力発電所を増強し、年内に風力発電設備容量1000万キロワットを越える施設にするという。

 

同施設では、生産設備として、年3000台の風力発電機と3000セットの風力用翼板、1000メガワットの太陽電池モジュールの生産能力を備え、風力発電、太陽熱発電など新エネルギー産業の生産拠点にもなる見通しだと言う。

 

中国のエネルギー主管部門である国家発展改革委員会と国際エネルギー機関(IEA)が共同でまとめた「中国風力発電発展ロードマップ2050」は、2050年時点の中国の風力発電の設備容量を10億kWに拡大し、中国内の電力生産に占める風力発電の比率を現在の1%から17%に引き上げるよう提言している。

 

中国では、これ以外に上海郊外など7カ所で1000万kW 級の風力発電所の計画を進めている。中国は2009年に風力発電設備量で世界一になっており、これらの発電所建設で世界における風力発電設備容量で独走態勢に入る。

 

中国以外での1000kW級風力発電所には、London Array プロジェクト(1000万kW:建設中)、英国洋上Round3プロジェクト(2500万kW:建設中)、ドイツ洋上プロジェクト(2000万kW:計画中)の3カ所がある。

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