ご挨拶の記事
Web活用を再開します。
これまで1年以上に渡ってWebの更新をほぼ止めている状態でした。限られた人的資源の中で、国内外の様々な脱原発の動きにも協力し、脱原発をめぐる様々な政治的動きにも尽力するなど具体的な活動を優先し、発信を後回しにしてしまいました。本会の活動を応援して頂いて来た皆様に大変ご心配をおかけしたことをお詫びいたします。
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そんな中、新たなスタッフも迎えようやくこうした遅れを取り戻せる状況が整いました。そこで、Webによる発信を再開し、皆様にあらためて、原発や自然エネルギーをめぐる政治や社会の状況をお知らせして行きたいと思います。また、この間発信出来なかった情報に関しても、追って掲載して行きたいと考えています。
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どうか、あらためて本会の活動にご関心頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 自然エネルギー研究会 事務局長 大野拓夫
2013年のはじめに思うこと
総選挙による政権交代という大きな事件で幕を閉じた2012年でした。原発を強力に推進して来た自民党が政権に返咲き、また、米国ではシェールオイルの大増産が進むなど、自然エネルギーの推進は短期中期的には暗雲が立ちこめているようにも思えます。
しかしながら、原発事故による健康被害や農林漁業などの産業に及ぼす影響は今後長い年月に及ぶであろうことや、福島原発の廃炉にも極めて長い年月と過酷な労働そして莫大な費用がかかることなど、福島原発事故の影響は、実はこれからその実態が明らかになるのではないかと考えます。ゴルバチョフ元書記長はかつて、チェルノブイリ原発事故を契機としてソ連が崩壊したように、核兵器や核エネルギーを維持することは、最終的にはその国自身を滅ぼすことになると発言しました。私自身も、どの国家であろうと核エネルギーや核兵器に依存する国に、あるいはそのような世界に明日はないと考えます。
また、オイルシェールにしろ、メタンハイドレードにしろ、化石燃料に頼る文明にも明日はありません。これらの化石燃料は、何億年という長い年月をかけて地球が現在の環境になった過程で蓄積されたものです。化石燃料を大量に消費することは、地球をより原始の状態に急激に戻すことになります。それは、私たち人類を含めた高等生物(この「高等」という言葉のうぬぼれも大きな問題な気がします)が生きて行くのには極めて過酷な環境に、自ら率先して戻してしまうと言うことです。この方向性も、私たちの地球の文明にとっては自殺行為と言えます。
換言すると、真に持続可能なエネルギー手段を獲得することは、私たち人類にとって、生存の条件であるとも言えるのです。自然エネルギーの普及は、今後も様々なトライ&エラーを繰り返しながら進むものでしょう。しかし、失敗を恐れていては何事も前に進みません。失敗はその経験をより多くの人々と共有し、明日の糧とすることで、次の人々の成功につながります。
自然エネルギー研究会が、そのような様々な経験や新たな試みを伝える役割を担い、またそのような人々の集う場となっていけるように、これからも頑張って行きたいと考えます。
自然エネルギー研究会 事務局長 大野拓夫
7月1日は日本のエネルギー維新の日です。
例えばあなたが原子力発電を無くしたいと思った時どうしますか?
1. 原発反対のデモや集会に参加する。
2.電気はほとんど使わない生活をする。
3.選挙の時に脱原発の人に投票する。
4.ネットや手紙で友人に福島やチェルノブイリの悲惨さを訴える。
・・・すべて有効なことだと思います。
そこで私たちはもう一つの方法として、自然エネルギーを広げるという選択をしました。
地球上から化石燃料が枯渇して行く中、原発に代わるエネルギーは自然エネルギーしかありません。
原発に依存しないということは言葉を変えて言えば自然エネルギーと共生すると言うことです。
今年、2012年7月1日は「再生可能エネルギー法」が施行される日です。
自然エネルギーの固定価額買い取り制度(FIT)が実行されます。
こんなチャンスにあなたも自然エネルギーの仲間になってみませんか。
あなたの家の屋根にまたは空き地に太陽光パネルを取り付けることが出来ます。
海上に風力発電の風車が回るかもしれません。
森にはバイオマスエネルギーとしての間伐材が石油のごとくたくさんあります。
また新しい省エネ型の建築もそれを支えるシステム、蓄電池、自動車、そして最新技術の燃料電池もこの数年開発のラッシュです。
日常の中で自然エネルギーと関係して生きて行く時代がとうとうやって来ました。
そのホットな情報を提供するために最前線の人たちと交流する会を「自然エネルギー研究会」として発足しました。
ニックネームは「リニューアボー」です。
このページで一緒に自然エネルギーを楽しんでくださる人が仲間です。
自然エネルギー研究会(リニューアボー) 代表 橘 民義
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